山口県の産婦人科診療所で働いていた
50代の准看護師の女性が中皮腫になったのは、
手術用のゴム手袋を再利用する際に使っていた粉末「タルク」に
アスベストが含まれていたためとして、
国から労災認定を受けていたことが27日、分かった。
医療現場の作業が原因になったとして
アスベスト被害で労災認定されたのは
全国で初めだそうである。
タルクとは、滑石ともいわれる軟らかい白い石。
炊事用のゴム手袋なんかをはいたとき手に付く
あの白い粉の正体だ。
「タルク」ときいて思い浮かぶのは
ベビーパウダー。使うとお尻さらさらで気持ちいい。
ところが、これにもアスベストが混入されていた時期があったのだ。
国内の研究者が1986年にタルクを使った
赤ちゃんのベビーパウダー19製品を調べたところ、
5製品に4.0~0.4%のアスベストの混入が認められたそうだ。
これらアスベストの混入は2006年に法律で禁止されている。
また中皮腫という病気は、
心臓や肺、あるいは肝臓や胃などの臓器の膜の表面を被っている
中皮に発生する腫瘍で、両性のものと悪性のものがあるらしい。
症状がわかりにくいので
中皮腫を発症するまでは、10〜40年かかるようだ。
海外では、やはりこの手術用手袋で外科医が発症したした事例があるみたいだ。
それにしても、こんなに身近にアスベスト入りのものが存在していたとは。
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